人間ドックの内容や費用の目安などを紹介!
人間ドックの「ドック(dock)」とは、船を修理したり造ったりする施設のことです。
船の整備点検を行うことに例えて、人間も健康のために検査する必要があることから人間ドックと名付けられたと言われています。
今回の記事では、人間ドックの内容や費用の目安などについて紹介します。
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目次
人間ドックの検査内容
人間ドックの基本的な検査内容についていくつか紹介します。
検査の項目は、人間ドックを受ける施設によって多少違うことがあります。
血液検査
普段の健康診断でも行われる血液検査ですが、人間ドックでは、様々な項目の内容で、より詳しく検査していきます。
近年の検査内容では、1カ月の血糖値が分かるようになっているので、1週間くらい前に少し節制したからといって、検査の結果がそれほど変化することはない。
眼底検査
眼底検査は、目の血管や網膜を見て、緑内障などの病気がないかを調べる検査です。
目の病気に関係する検査もいくつか行われます。
腹部エコー
腹部エコーは、超音波で肝臓、すい臓など内臓の状態を調べる検査です。
胆のうのポリープや腎臓の結石など画像を見て異常がないか調べていきます。
心電図検査
心臓が収縮する時に発生する弱い電流の変化をグラフで表し、不整脈や狭心症などの病気がないかを調べる検査です。
胸部X線検査
胸のレントゲン撮影
肺機能検査
肺活量を調べる検査
胃の検査
バリウムもしくは胃カメラを使った検査
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バリウムと胃カメラの特徴
胃の検査には、いくつかの方法があります。
バリウムか胃カメラのどちらかの内容のものを選択できるケースが多いのですが、それぞれどのような特徴があるのか紹介します。
●バリウム検査
炭酸ガスを発生させる発砲剤と造影剤のバリウムを飲んで行います。
炭酸ガスで胃を膨らませることで胃の状態を詳しく検査するので、苦しくてもゲップは我慢しなくてはいけません。
バリウム検査は、体を回転させたり、検査台を動かしながら検査していきます。
これは、バリウムを胃の表面に付着させて、いろいろな角度から撮影するためです。
バリウムはX線を通さないので、胃や十二指腸は白く写ります。
がんやポリープ、潰瘍などの凹凸があるとバリウムが溜まって白く厚く写ったり、伸びて薄く写ったりします。
バリウム検査は、ゲップを我慢するのは大変ですけど、バリウムを飲むだけなので気軽に受けられる。
胃全体の形を見たりバリウムの流れなど、胃の状態を把握するのに適した検査です。
胃の全体像や食べ物が通る様子を見るには優れた検査と言えます。
胃がんを発見することはできますが、かなり初期の段階の小さな胃がんは、バリウム検査では発見するのが困難な場合もあります。
●胃カメラ検査
口からカメラを入れる検査は、ゼリー状の薬を喉に溜めて麻酔してから開始します。
胃カメラは、胃の中を直接、観察することで、病気を直に調べられるのが特徴です。
この内容であれば、早期の胃がんや小さな胃がんなどを発見するために、かなりの効果が期待できます。
口からカメラを入れた場合は、どうしても「オエッ」と喉の反射が起こってしまう。
胃カメラ検査は、自覚症状がある人や過去に胃の病気を患った人、身内にがん患者がいる人などは、この検査をお勧めします。
鼻から入れる胃カメラ検査
最近は、鼻から入れる胃カメラ「経鼻内視鏡」で、胃の検査を行う施設が増えています。
胃カメラを入れる前に、鼻の穴を広げる薬をスプレーで投与します。
それに加えてゼリー状の麻酔を鼻から入れます。
鼻から入れる胃カメラ検査は、鼻から入っていく違和感はありますが、口が空いているので医師との会話ができることや「オエッ」と喉の反射がないことなどが特徴です。
口から胃カメラを入れた場合は、カメラが舌の付け根に触れて、「オエッ」と反射が起きてしまいますが、鼻から入れると鼻腔からカメラが直接、食道に入るので、舌の付け根に触れずに検査をすることができるのです。
オプション検査
人間ドックには、ある特定の病気を調べるために、別料金で追加するオプション検査があります。
がんや生活習慣病などに関する様々な検査があります。
たとえば、カメラを肛門から入れて、大腸にがんやポリープなどがないか調べる大腸内視鏡検査。
この検査は、2リットルの下剤を飲んでお腹をスッキリさせてから内視鏡を入れて調べていきます。
その他にもマンモグラフィによって行う乳がん検査などもあります。
人間ドックは、半日や1日で検査が終わるコースや、ゆっくりと宿泊しながら行うコースなどがあります。
検査の内容や費用は、受診する医療施設によって違いますが、費用の目安としては、1日ドックは4万~5万円ほど、2日ドックは5万~7万円ほどです。
人間ドックは保険がきかないため個人の負担が大きくなってしまいますが、多くの健康保険組合や自治体などで補助金や助成金の制度があります。
自分が加入している健康保険組合や自治体に問い合わせてみると良いでしょう。
健康のためには、人間ドックを積極的に受けて、その結果をもとに生活改善に役立てていくことが大切です。
人間ドックの内容や費用の目安などを紹介!
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