リンパ腺とは何か?なぜ腫れるのか?役割を分かりやすく説明!
リンパ腺が腫れる、リンパ腺が痛いなどの症状をよく聞きますが、風邪をひくと、なぜリンパ腺が腫れるのでしょう?
そもそもリンパ腺とは何か?
今回の記事では、リンパ腺の仕組みや役割について分かりやすく紹介します。
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リンパ腺とは何か?
リンパ腺とは、リンパ管に存在する器官のことを言います。
リンパ腺というのは、一般的な呼び方で、医学的にはリンパ腺のことをリンパ節と言います。
リンパ腺は、全身の様々なところに存在し、主に体から突き出た部分の付け根にあります。
頭から首にかけて、腕の付け根、足の付け根、その他にも胸の内臓に近い動脈のあたりにも多く存在します。
なぜリンパ腺は腫れるのか?
正常なリンパ腺は、ゴマ粒ほどの大きさですが、何らかの原因で腫れあがると、そら豆ほどの大きさなります。
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リンパ管の中には、リンパ液という液体が流れています。
この液体は、白血球を多く含んでいるのが特徴です。
白血球には、いくつかの種類があって、単球、顆粒球、リンパ球に分けられます。
それぞれ協力しあって体内に侵入した悪い菌やウイルスと戦っています。
このような役割のことを免疫機能と言います。
免疫機能の主力は、白血球の約3分の1を占めるリンパ球です。
リンパ球は、血管とリンパ管を流れて、常に全身をパトロールしています。
そして、悪い細菌やウイルスを見付けた時に、集中的に戦いが繰り広げられる場所がリンパ管の途中にあるリンパ腺です。
リンパ腺は、リンパ管に入り込んだ細菌や病原体をフィルターのような仕組みでとらえる役割があります。
そしてリンパ球が集中的に病原体に攻撃を開始します。
この激しい戦いの時にリンパ腺が腫れるのです。
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体内に悪い細菌が侵入すると・・・
白血球の一種である単球は、血管の外に出るとマクロファージという細胞になります。
マクロファージは悪い細菌を発見すると、どんどん食べてしまう大食細胞とも呼ばれています。
マクロファージは、食べた細菌の断片をリンパ球へ持っていき、体内に悪い細菌が侵入したことを知らせます。
すると、司令を出す役割のあるリンパ球が、別のリンパ球に感染してしまった細胞を攻撃させます。
さらに指令が出されて、別のリンパ球が、抗体と呼ばれるタンパク質を大量に作り放出します。
抗体は、悪い細菌に結合して弱らせたり、マクロファージを呼び寄せる目印になるなどの役割があります。
このような働きで悪い細菌を撃退していきます。
そして、攻撃中止命令を出すリンパ球が、悪い細菌が全滅したことを確認して初めて攻撃が終わります。
リンパ腺以外の免疫系組織
人間の体が外敵に抵抗するための仕組みを免疫系と言います。
免疫系の主力になるのがリンパ球です。
リンパ球は、抗体を作ったり、リンパ球が直接に悪い細菌を攻撃したりします。
それを助けているのがマクロファージで、こういった細胞たちが免疫系の主役になっています。
これらの免疫系の細胞が集まった場所をリンパ組織と言います。
リンパ組織が最も集まっているところがリンパ腺なのです。
リンパ腺以外にも、同じようなリンパ組織としては、喉の近くにある扁桃腺や盲腸の近くにある虫垂などが挙げられます。
さらには、リンパ組織を多く含んだ脾臓という臓器もあります。
脾臓は、血液の流れによって入ってきた外敵を攻撃する役割があります。
リンパ液の循環
血液は、全身を循環して毛細血管で、周りの細胞と栄養や酸素のやり取りを行っています。
そのやり取りをしている時に血液や細胞の中の液体成分が、血管の壁を出たり入ったりしています。
この時に血管から溢れた液体を集める役割を担っているのがリンパ管です。
リンパ管は、最終的には心臓の少し上のあたり、静脈へと繋がって血液に戻しています。
リンパ管の内側には弁があり、リンパ液が逆流しないようになっています。
呼吸や運動で筋肉が収縮することで、リンパ管が押し縮められて、リンパ液は少しずつ移動しています。
血液の1時間の循環量が3000リットルに比べて、リンパ液は0.12リットルです。
リンパ液は、ゆっくり全身を巡っています。
リンパ腺が腫れる、リンパ腺が痛いなどの症状がある場合は、病院で診断を受けるようにしましょう。
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リンパ腺とは何か?なぜ腫れるのか?役割を分かりやすく説明!
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