アドレナリンとノルアドレナリンの違いや使い分け!副腎髄質や交感神経末端など分泌場所や結合作用によって働きが異なる!?
脳内の神経伝達物質としてノルアドレナリンが分泌されると、不安や不快の感情をあらわれます。
楽しい時に分泌するドーパミンに比べて、不のイメージが強いノルアドレナリンですが、ノルアドレナリンの働きについては、一般的にあまり知らていません。
今回の記事では、「ノルアドレナリンが体にとってどのような働きをしているのか?」「アドレナリンとノルアドレナリンの違いや使い分けはどうなのか?」などについて紹介します。
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アドレナリンとノルアドレナリンの違い
ノルアドレナリンは、アドレナリンの前駆体です。
アドレナリンがメチル化して生成される前の段階の物質がノルアドレナリンです。
アドレナリンとノルアドレナリンはどちらも副腎髄質から合成されますが、ノルアドレナリンは交感神経末端からも分泌されます。
副腎髄質から血液中に放出されたものは、ホルモンとして働きがあり、交感神経末端から分泌されたものは、神経伝達物質として作用するという使い分けがされています。
このようにアドレナリンとノルアドレナリンは、分泌する場所や生成過程、働きなどの違いがあります。
アドレナリンとノルアドレナリンを感知して結合する受容体は、α受容体とβ受容体の2種類があります。
そしてさらに、α受容体にはα1とα2があり、β受容体にはβ1とβ2があります。
これらの4つの受容体は結合のしやすさに違いがあります。
ノルアドレナリンはα受容体と結合しやすく、β受容体との親和性はやや劣ります。
ノルアドレナリンがα受容体と結合して起こる、主な作用は血管を収縮する効果です。
血管が収縮すると血圧が上昇する働きがあります。
一方、アドレナリンはβ受容体と結合しやすく、ノルアドレナリンと比べても親和性が高い。
アドレナリンがβ1受容体と結びつくことで、心臓の働きを活性化させる作用があります。
そのため、心拍数や収縮力が高まります。
またβ2受容体との結合により、血管や気管支を拡張させる作用があります。
このようにアドレナリンとノルアドレナリンは、α受容体とβ受容体との結合によって、働きに違いや使い分けがあることが分かります。
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三大神経伝達物質
三大神経伝達物質であるドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンの3つの働きの関係について知ると、脳内ホルモンとしてのノルアドレナリンの働きが分かりやすい。
ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンは、精神活動の面で特に重要な働きをする神経伝達物質です。
<ドーパミン>
ドーパミンは「快」の感情を司ります。
「楽しい」「嬉しい」「やる気」「興奮」などのポジティブな感情です。
脳内にドーパミンが分泌されると意欲をかきたてられ、目的に向かって進んで行こうとします。
それとは逆にドーパミンの分泌量が減ると、意欲が減退して諦めやすくなります。
<ノルアドレナリン>
ノルアドレナリンは「不快」の感情を司ります。
「怒り」「恐れ」「ストレス」「不安」などのネガティブな感情です。
怒りや恐れ不安などの感情を起こすため、怒りホルモンやストレスホルモンなどと言われこともあります。
ストレスに対して集中力を発揮します。
ノルアドレナリンが過剰に分泌されると、怒りっぽっくイライラしてキレやすくなります。
それとはノルアドレナリンの分泌が不足すると、物事の関心の低下してうつ病につながり場合もあります。
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<セロトニン>
セロトニンの働きは感情のバランスをとることです。
「心の落ち着き」「安定感」「穏やか」などの幸せな感情を司るため、セロトニンは別名、幸せホルモンとも呼ばれています。
しかし、セロトニンが過剰に分泌すると、精神が不安定になったり発汗や発熱が起こる場合もあります。
それとは逆にセロトニンの分泌が不足しると、頭がボーっとなりやすく、うつ病の原因にもあります。
このようにドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン、3つの神経伝達物質の働きには違いがあり、それぞれの役割によって使い分けています。
普段、人間は、ドーパミンとノルアドレナリンの分泌加減によって、「快」と「不快」の感情の間を行ったり来たりしています。
それ状態をセロトニンの分泌によって感情のバランスを調整して、心の調和を保っているのです。
ドーパミンは「快」の感情、ノルアドレナリン「不快」の感情と言われると、ノルアドレナリンが分泌することは悪いことにように思われがちですが、実は、ノルアドレナリンも危機対応などで生きる上では必要なものなのです。
重要なことはそれぞれの感情のバランスです。
その感情のバランスを調整しているのがセロトニンなのです。
しかし、ストレス社会を生きる現代人は、セロトニンの分泌が不足しがちになると言われています。
セロトニンが不足すると、不眠や憂鬱などを引き起こす恐れがあるので注意が必要です。
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「アドレナリンとノルアドレナリンの違いや使い分け!副腎髄質や交感神経末端など分泌場所や結合作用によって働きが異なる!?」
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