赤血球が多い・少ない原因は?(女性・病気・健康診断・基準値)食事による貧血対策を紹介!
赤血球の異常値は、主に女性に多い傾向がありますが、必ずしも病気が原因であるとは限りません。
今回の記事では、健康診断の血液検査で基準値を外れた場合に考えられる代表的な原因や、食事による貧血対策などを紹介します。
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目次
赤血球とは?
赤血球は、骨髄にある幹細胞から作られる血液の主成分です。
肺から全身の細胞へ酸素を運び二酸化炭素を回収する働きがあります。
この時、酸素はヘモグロビンと結合して運ばれます。
赤血球の基準値
健康診断の血液検査で赤血球を計る場合、赤血球の基準値は次のとおりです。
男性・・・400~539万/μL
女性・・・360~489万/μL
赤血球には寿命がある
赤血球の寿命は、およそ120日前後です。
赤血球は、毎日骨髄で作られていて肝臓や脾臓で分解処理されています。
1日で作りかえられる赤血球の量は、全体の120分の1の1μℓあたり4~5万個です。
赤血球の生産を管理しているのが、腎臓から分泌されるエリスロボイエチンというホルモンです。
赤血球数の生理的な変動
健康な人でも赤血球が多い時や赤血球が少ない時があります。
特に女性の場合は、月経の影響により赤血球が少ない傾向があります。
また妊娠中は循環血漿量が増加するため赤血球が少なくなることもあります。
また、激しい運動などで体が脱水状態になると、循環血漿量が減少するため赤血球が多い場合もあります。
その他にも高地に住んでいる場合は、酸素濃度が低いため、体内に多くの酸素を取り込もうとして赤血球が多い傾向があります。
赤血球が多い原因
健康診断の血液検査などで赤血球が基準値より多いと分かった場合、必ずしも病気が原因ではなく、一時的な異常値がでているケースがありますが、ここでは考えられる代表的な病気について紹介します。
多血症
多血症とは血液をつくている幹細胞が、腫瘍化することで起こる血液腫瘍疾患です。
血液検査で赤血球が多い事に加えて、白血球および血小板も増加します。
血液中のビタミンB12の量も増加する場合もあります。
多血症の症状は、顔が赤くなったり、目の充血やめまい、頭痛、高血圧などがあらわれます。
赤血球が多い状態は血液が濃い状態になります。
そのため血管が詰まりやすく動脈硬化を起こしやすくなります。
脱水症
嘔吐や下痢などが続いて脱水症状を起こしていると、体内の水分が減少することで、相対的に赤血球が多い状態になることがあります。
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赤血球が少ない原因
赤血球が少ない原因は、赤血球が多い場合と同様に、健康な人でも一時的に異常値がでることもあります。
赤血球の数は、一般的に男性よりも女性の方が少ない傾向があり、特に女性の場合は月経の影響によって赤血球が少ないことがあります。
赤血球が少ない場合に疑われる病気については、次のようなことが考えられます。
貧血
赤血球は体中に酸素を運ぶ役割があるので、赤血球が少ないと全身の細胞が酸素不足になることで貧血の状態になります。
すると、めまいや倦怠感、頭痛などの症状があらわれます。
また、皮膚細胞も酸素不足で元気がなくなり、免疫力が下がることで口内炎ができやすくなります。
赤血球量の低下により体内の酸素不足が起こっている状態で、運動不足や栄養不足が起こると直接的に酸素の量が減ると赤血球の寿命も短くなります。
ビタミンB12欠乏症・葉酸欠乏症
ビタミンB12が不足すると、通常よりも大きい赤血球ができてしまいます。
この状態を巨赤芽球性貧血と言います。
大きい赤血球ができてしまうと、赤血球の役割である酸素の運搬が上手くできなくなり、体中が酸素不足になり貧血状態になります。
また体内で葉酸不足の場合もビタミンB12不足と同様に巨赤芽球性貧血が起こります。
この症状はビタミンB12欠乏症によるものと区別するのは難しい。
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食事による貧血対策
貧血は、赤血球が少ない状態で起こります。
貧血対策は、鉄分、ビタミンB12、葉酸を摂取することです。
貧血の場合、鉄分が含まれる食事を積極的に摂ることが重要ですが、鉄分には、魚や肉などに含まれる吸収率が高い「ヘム鉄」と、野菜や牛乳などに含まれる吸収率がそれほど高くない「非ヘム鉄」があります。
非ヘム鉄を摂取する時は、ビタミンCと一緒に摂ることで吸収率を上げることができます。
●鉄分の多い食品
(100g当たりの鉄の含有量)
・豚肉レバー(13.0mg)
・鶏肉レバー(9.0mg)
・パセリ(7.5mg)
・たまごの卵黄(6.0mg)
・しじみ(5.3mg)
鉄分を摂ってもなかなか症状が改善されない貧血は、ビタミンB12や葉酸が不足していることが疑われます。
●ビタミンB12の多い食品
(100g当たりのビタミンB12の含有量)
・しじみ(62.4μg)
・味付けのり(58.1μg)
・すじこ(53.9μg)
・牛肉レバー(52.8μg)
・鶏肉レバー(44.4μg)
●葉酸の多い食品
(100g当たりの葉酸の含有量)
・鶏レバー(1,300μg)
・牛レバー(1,000μg)
・えだまめ(260μg)
・モロヘイヤ(250μg)
・パセリ(220μg)
赤血球が多い・少ない原因には、様々なことが考えられます。
健康診断などの血液検査で基準値を外れた場合は、早めに病院での診察を受けるようにしましょう。
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赤血球が多い・少ない原因は?(女性・病気・健康診断・基準値)食事による貧血対策を紹介!
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